沿革

材料化学専攻は、平成5年の大学院重点化改組により新たに発足したものですが、その前身は、工学部工業化学科です。

工業化学科は、明治31年9月京都帝国大学理工科大学内に化学系講座として4講座が置かれ、翌年9月より純正化学科、製造化学科の2課程が発足したことをもって誕生しました。その後大正3年9月に理工科大学が理科大学(理学部の前身)と工科大学(工学部の前身)に分離し、工科大学工業化学科になりました。

いつの時代にも新進気鋭の教授陣を擁し、燃料化学科(のちに石油化学科、物質エネルギー専攻)、化学機械科(のちに化学工学科、化学工学専攻)、繊維化学科(のちに高分子化学科、高分子化学専攻)や合成化学科(のちに合成・生物化学専攻)を産む母体として中心的役割を果してきました。

この間、わが国のみならず世界的規模で、基礎化学・応用化学いずれにおいても、また企業・大学・研究機関いずれにおいても、幾多の指導的人材を輩出してきたことは、われわれの誇りとするところです。