ホーム / 専攻の紹介 / 研究室・教員 / 天然物有機化学分野

天然物有機化学分野

われわれの研究室では、ケイ素・スズ・ホウ素・フッ素などのヘテロ元素がいろいろな有機分子にもたらす新しい物性・反応性に着目し、これらを有機材料化学・有機合成化学・有機金属化学に幅広く適用して新機能材料や新反応を開発しています。

医薬品や天然物などの生物活性化合物から、液晶や電子・光機能分子などの分子エレクトロニクス材料にいたるまで、あらゆる機能分子を対象としており、将来の資源・エネルギー・環境問題の解決に貢献することを目的としています。

教員

  • 教授:中尾 佳亮
  • 助教:仙波 一彦

研究内容

ポリシラシクロアルカンの合成

シクロアルカンの環を構成している炭素の一部をケイ素に置き換えたポリシラシクロアルカンを設計し、これを合成するための新方法を確立しています。炭素-ケイ素σ結合が橋頭位に導入した置換基のσ結合やπ結合と共役する事実を見つけ、新しい光機能および電子機能を有する有機材料の創製を進めています。

天然有機1

炭素-ヘテロ原子結合の活性化を利用する新合成反応の探索

炭素-ヘテロ原子結合を活性化して高活性イオン性結合に変換することを基盤として種々の新合成反応を開発しています。とくに有機ケイ素化合物を用いるクロスカップリング反応は檜山カップリングと呼ばれています。現在、檜山カップリングを一段と容易にする反応剤の合成に努力しています。また新しい触媒により炭素-スズ結合を活性化して、炭素-炭素多重結合へ付加させるカルボスタニル化反応や、不飽和化合物のスタニル化を伴った環化反応を開発しています。

天然有機2

ヘテロ原子間結合の活性化を利用する新合成反応の開発

ケイ素-ケイ素、ケイ素-ホウ素、ホウ素-ホウ素結合などのヘテロ原子間結合をカルベノイドや遷移金属錯体触媒を用いて活性化して、新たに複数の炭素-ヘテロ原子結合を形成する新合成反応を開発しています。

天然有機3

有機含フッ素化合物合成の新方法論開発

フッ素はハロゲン元素のなかでも異色であり、反応不活性と化学安定性を示すだけでなく、機能分子として特別の性質をもたらすため、注目を集めていますが、合成法に制約がありました。これらフッ素化合物を合成する新しい方法として、フッ素と金属の相互作用を利用した含フッ素化合物の立体選択的合成法や、炭素-イオウ結合を活性化して炭素-フッ素結合に変換する反応(酸化的脱硫フッ素化)を開発しています。

天然有機4